化石少女 (徳間文庫) Kindle版 麻耶雄嵩
実は私、『推理が終わるときに物語が終わる』から、
「謎を解決するぞ!」
という目標が第一にあるミステリー小説がだいだいだいの大好きなんです。
純文学? とかいうものは、テーマがふわふわしすぎていて、よほど合う作家じゃないと合わない。すくなくとも「金閣寺」とか無理です。ちなみに「芋粥」が大好きです。
そんな時出会ったのがこれ!
「はあ、イクチオステガ似のイケメン彼氏が欲しい……」
「デボン紀くらいモテたい!」
そんな胆を嘗めるようなことを、か弱い女子にしろというの、あんたは? アンモナイトの群れの中に放り込まれたオウムガイの気持ちを考えたことがある?
わからないけどわかる……!
要はぽんこつがぽんこつしていて、ワトソン君が支える感じです(?)
ちなみに表紙は以下のようになっています。
実態との乖離……。
そもそも私にとってミステリ小説というのは、終着点の明瞭な旅。
東京駅から広島行の新幹線に乗るくらいの安心感があるものなのです。
「納得」といういつもの家に戻るための手段なので、とくに謎ときだとか、トリックがどうとかまったく考えていませんし、考察もしません。
とはいえ、私は「ミステリ小説愛好家」なんだと思います。「観る将」くらいの心持ちでしかないですが、初めてミステリ小説を読んだのは高校に入ったときです。
ホグワーツの図書室みたいなのを想像していたわけではないけれどもそれでも
「高校のとしょかん!」
と、少し息込んで言ったら存外普通に狭い図書室で(大衆小説とか雑誌にバラエティは生じたけれど)しょんぽりしてたらカウンタの前の「おすすめ図書コーナー」にモーリス・ルブランが並んでいて、そこだけ背表紙が黒いものだからついつい……。
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こほん。
同様の? 理由でファンタジーとか戯曲とか現象学とかも好きなんですが、
私には「恐竜時代なら三畳紀が一番好き。テコドントサウルスかわいい&かっこいい」という人しれぬ性癖が(略)つまり、デボン紀はもちろん、カンブリア紀も好きだし(略)P-T境界!!!!!!!!!!!(略)イクチオステガ先輩は精神的にイケメンなんですよ!!!!!!!!!!!!!!!単弓類!!!!!!!!!!
先カンブリア紀アイシテル!!!!!!!!!!!!!!
ていうか、学校の名前が「ペルム学園」とかその時点で麦茶吹いたし、なんやねん、棘皮部って💢💢💢 さいこうかよ。
ということがあり、この「化石少女」はとても気に入りました。
以上です。
イクチオステガのような腕の構造でもがんばって行きたいと励まされました。
ありがとう。麻耶雄嵩先生。
ありがとう。まりあ先輩。